「スズキの動く城」
ー旭川市 Sさんー

〜ジル購入までの道のり〜

私にとってキャンピングカーは2年間の米国出張中からの夢であった。
レンタカーを借りて国立公園を旅する度に、すれ違うキャンピングカーを羨望のまなざしで見つめていた。

帰国して「いつか買いたい」とは思っていたものの、見かけるのは中古車屋さんにポツリポツリと置いてあるものだけ・・いろんな種類の車を一度に見て比べたい、と思っていたところ、新聞広告でフェスティバルを知り、家族総出で見に行った。

「車より先に家をなんとかして!」

という妻も、車を見てその気になり、ジルのラウンジに一目惚れし、マイホームの頭金用に貯めた貯金を注ぎ込んでまんまと購入にこぎ着けた次第である。

〜納車初日の悲劇(><)〜

子供の夏休みを控え、札幌に車を取りに行く。
午後から札幌出張の仕事を入れてもらい、電車をのりついでトライエックスへ。
車の説明を聞いた後、巨大な(少なくとも最初はそう思った)ジルをおそるおそる運転して出張先へ。

「確かに社長の言うとおり普通の駐車枠には何とか収まるのだなあ」と感心した。

一仕事終えて、いよいよ子供の待つ我が家へ帰ろうかとジルで病院の渡り廊下を通り抜けようとしたところ、
「ギ、ギー」という異音が!
「あ、頭ちょっとこすったみたいだな?」普通ならそこで車を止めるべき所だが、
仕事も終えてもう心はキャンプ気分でハイになっていたのか、そのままアクセルを踏み込んで通り抜けられると考えてしまった。

「ギギー」〜「ガガー」〜「バリ・バリ」〜「ベキッ!ベキッ」

音はどんどん激しくなり、ジルの天井からは壊れたファンがぶら下がっていた。
車だけならまだしも、病院の渡り廊下の外装もはぎ取っており、納車初日にジルはトライエックスに出戻ってしまった。

車を治す間に子供は実家に里帰りし、夏はキャンプなしで終わってしまったのであった・・・

今、壊した病院の渡り廊下には高さ制限の表示がされており(写真)、私はターミネーターSと呼ばれている・・

〜その後〜

初めてのキャンプは練習を兼ねて根室出張へ。
ドライブに疲れても、今までは車で休むくらいなら早く帰って一眠りしたほうがましだったが、この回からは
「疲れたら休む」。本当によく眠れるし、リフレッシュできた。

出張先ではホテルもキャンセルして毎晩車で寝泊まり。
最終日は仕事を終えてノシャップ岬に向かい、波の音を聞きながら眠り、カモメの鳴き声で目覚め、朝日を拝んだ後はぼーっと海を眺めながらコーヒーを飲む・・。

昔、留萌にいた頃、海の見える場所に家を持ちたいと思ったことがあったが、その夢がいま現実となったと感じた瞬間だった。

私にとってジルはまさに動く城となったのである。

家族を連れての旅行は丸瀬布のトライエックスの会と函館旅行。

水の使い方、ガスの使い方、トイレの使い方・・
中の装備の使い方を勉強し、より快適な暮らしに近づいてきた。

赤ん坊のミルク瓶を煮沸したり、ミルクを作ったりもできるので妻も前のパジェロのときよりも外出が苦痛ではなくなったのも幸いである。

上の2人の子供たちも、ドライブ中にトランプをしたり、オセロをしたり、ゲームで遊んだりしながらの移動でストレスなく過ごしてくれるのがうれしかった。

丸瀬布は昆虫館や温泉があり、楽しめた。何より他のキャンピングカー仲間の様子を知ることが出来たのが勉強になった。

皆さんまさにキャンピングカー生活が板についており、いろいろと参考になった。
残念ながら翌朝からの仕事が入ってしまい、朝までいられないのが非常に残念だった。

函館は天候に恵まれなかったものの、うまいものを食べてとりあえず名所を見てまわることができた。
妻が昔から行きたいといっていたので、乳児がいても長距離ドライブに十分耐えられることが実証できた。

最近はもっぱら市内でスキーに行くのに利用している。

スキーで滑って、疲れたら車でココアを飲み、また一滑り・・
デカイ車だが、冬道にも大分なれてきたので、ちょっと遠出でも・・と考えている。