キャンピングカーって??
ー伊達市 Kさんー

それは2006年1月の事だった。仕事帰りに寄った本屋でたまたま見つけたキャンピングカー雑誌を手に取ったのが全ての始まりだった。

運転免許を取った頃漠然と抱いていた大陸的な憧れと、大きな車体を操る醍醐味を想像した。
しかし、無知な私の想像はすぐに疑問へと変わった。

なかってどうなってんの?(車内?室内?)水ってどうすんの?何人乗れるの?そもそも何処で売ってんの?いくらすんの?どんな人がオーナー?

・・・「キャンピングカーって??」

雑誌を読み進むにつれ新しい疑問と好奇心とで、その日から深夜のネット検索が増えていった。

本屋に立ち寄ったのは第2子が誕生し、手狭になったセダン車の乗り換え車を探すためだったのに、
すっかり違う方向にベクトルが向かいだしたが抑えることは出来なかった。

年度末のキビシー仕事を乗り越え、転勤のキョーフからも開放され、
4月の「キャンピングカーショー」に出かけた。百聞は一見にしかず、見積もり無料と決め込んで・・。

家族構成・駐車場・取り回しから2m-5mキャブコン中心に調査開始!
各社・各車種の見積もりを取り「最後にもう一度」と見たのが「コルドバンクス」だった。

帰宅後、漠然と抱いていた夢は目標となった。
しかしそれは、車検をもう一回摂って2年間研究を重ね予算確保するという計画のはずだった。

「子供の成長は待ってくれない」

「家族との時間を手に入れるのです」

「あなたの週末は充実していますか?」

「旅は人生のスパイスです」

「動く隠れ家を手に入れろ!」

頭の中をコピーが走り回った・・・しかし我が身は社宅暮らしの転勤族。
自宅購入は?子供の教育費は?老後の蓄えは?でも欲しい!!堂々巡りの優柔不断。

「いつか買うなら早いうちに!」妻の言葉に背中を押され決断したのは6月初め、
9月の納車予定は早まり8月中旬に「コルドバンクス」が納車となった。

うちのコルドは、「週末キャンプ仕様」冷蔵庫もサイドオーニングも無し。
クーラーボックスとスクリーンテントで対応。トイレは簡易トイレ(子供の緊急用)。

ツインサブバッテリー+1500wインバーターでテレビとレンジを賄い、必要なら後々に・・・、
追加装備が簡単なのも「コルド・・」に決めた大きな理由であった。

金曜の帰宅後シャワーを浴び、もうすでにパジャマ姿の子供達をのせ出発。
昼過ぎから準備してくれた妻が、セカンドシートで娘を、サードシートに取り付けたチャイルドシートでは1歳の息子を寝かしつけているが、キャンピングカーでの夜間走行という非日常的なシチュエーションに興奮してなかなか眠れないようだ。

車の揺れとテールランプの流れが子供達を眠らせてくれたら、助手席に来た妻とのナイトクルーズが始まる。彼女の好きなジャズを聴きながら・・・ この時間も私には特別な時間である。

程なく道の駅でビバーク。バンクベッドを展開し子供達を移動、妻も「ロフトみたいね」とお気に入りだ。
私はリヤベッドへ滑り込む。脚を伸ばして眠れる、実に快適だ。

翌日の昼には大抵の目的地に到着。長く遊べるのはいい。
疲れたら快適に休めるし、お昼寝だっていいもんだ。

子供以上にはしゃいでいる自分に気づかされる。

10月には前車も手放し、我が家は「コルドバンクス」のみ。

通勤は以前からバス、日常の買い物や子供の通院等で妻の使用が殆ど。
駐車を心配していたものの、高さ制限さえ気にすれば普通車枠で収まるし、取り回しも小回りがきき、バックカメラの位置が高く後方確認は良好!今では操縦は妻の方が上手いかも。

転勤族の悩み。引っ越し時期、北海道の4月はまだ寒い。
キャンカーが有れば、当日ストーブやテレビが付かなくたっていいし、料理だって出来る。

出身が昭和新山・有珠山の麓。噴火の避難生活時には車泊した人も少なくなかった。
ましてやキャンカーなら災害時にも有効であろう。

インバーターでPCだって使えるから、したくはないが仕事も出来る?? 
何処かへ出掛ける以外にも「使える」かな。狭い社宅暮らし、一部屋増えたメリットは大きいはず。

私はとくに趣味で使うための購入ではなかった。 1ヵ月以上のキャラバンをすることも無いライトユーザーだ。正直上手く使いこなせているのか判らないが、週末が楽しみになり仕事へのモチベーションが上がったのは予想以上だ。もちろん子供も喜んでいるし、妻も出かけるのを楽しみにしている。

今年はオフ会にも参加して、先輩方の遊び方を学ぼう。

これから、これから・・・。
殆どのオーナーが「自分仕様」にして時を楽しんでいるディープな世界。
知って1年、オーナー歴半年。まさか本当に買うとは!こんなに楽しいとは!

「キャンピングカーって・・・・???」
まだ、わかりません。でも、間違いなく人生変わるかな。

すれ違うキャンカーが挨拶するのはバイクと同じで懐かしい感覚。
「良い旅を!」心からそう思い手を振るのである。